クーデターを企てたなどとして、禁錮刑を言い渡されたブラジルのボルソナロ前大統領が、健康診断を受けるため判決後初めて公の場に姿を現しました。

　ボルソナロ前大統領は14日、自宅軟禁中の首都ブラジリアの家を離れ、病院で健康診断を受けました。

　病院の前には熱烈な支持者らが「今すぐ恩赦を」と叫ぶなどして迎えました。

　ボルソナロ氏を巡っては2022年の大統領選で勝利した現職のルラ大統領の就任を阻もうとするクーデターを企てた罪などに問われていて、ブラジルの最高裁は禁錮27年3カ月の刑を言い渡していました。

　AP通信によりますと、ボルソナロ氏の刑は確定ではなく、量刑が妥当かどうか最高裁の判事らが再び審議し年内に収監の是非を判断するということです。