2025-08-19 16:32:40 配信

【速報】囲碁の杉内寿子八段が引退 98歳4カ月4日の「最年長勝利記録」を達成

 囲碁の「最年長対局記録」を持つ98歳の杉内寿子八段が引退を発表しました。「六時間休憩なしの対局は、これ以上無理」と判断したということです。生涯成績は635勝970敗6ジゴで、通算タイトル数は「10」でした。

 日本棋院によりますと、昭和2年の1927年3月6日生まれで静岡県出身の杉内寿子八段(98)が今月20日付で棋士を引退しました。

 杉内八段は1942年に入段し、1953年から女流選手権を4連覇し、1983年に八段に昇段しました。

 1991年からは女流名人戦を4連覇し、1999年に勲四等宝冠章を受賞しました。

 生涯成績は635勝970敗6ジゴで、通算タイトル数は10でした。

 記録としては、先月10日に98歳4カ月4日の最年長対局記録を達成しました。

 杉内八段の夫で2017年に亡くなった杉内雅男九段が持つ最年長勝利記録96歳10カ月4日の更新はなりませんでした。

 杉内八段は引退にあたり、「『碁は芸道にして一生の修行』を信条に今日まで励んで参りましたが、六時間休憩なしの対局は、これ以上無理と判断いたしました。棋士を志してより八十余年、多くの方々にご厚情を賜り深謝申し上げます」とコメントしています。

 杉内八段は引退に伴い、今月21日付で女性で初めてとなる九段に昇段します。

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