東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、検察側は「KADOKAWA」の元会長に対して懲役3年を求刑しました。

　出版大手「KADOKAWA」の元会長・角川歴彦被告（81）は組織委員会の元理事・高橋治之被告（80）に対し、大会スポンサーの選定などを巡って便宜を受けたいと依頼し、賄賂を渡した罪に問われています。

　これまでの裁判で角川被告は「「私一つの意思でKADOKAWAの方針は決められない」と主張してきました。

　19日の論告で検察側は「創業者一族として強い影響力を持っていた」「スポンサー案件について主体的に関与していた」などと指摘しました。

　そのうえで「公的な大会を一企業のために利用しようとした責任は重大」だとして、角川被告に懲役3年を求刑しました。