2025-08-11 10:23:55 配信

買取申し入れに香川県教委応じず 丹下健三設計の「船の体育館」解体手続き進む

 独特の形から、「船の体育館」と呼ばれる旧香川県立体育館。世界的な建築家、丹下健三氏が設計し、1964年に建てられたこの体育館は、耐震性に問題があるとして2014年に閉館しました。

 香川県はおよそ10億円かけて解体することを決めていますが、建築家らの民間有志団体は先月、耐震改修後にホテル事業などに活用するための買い取りに向けた協議を申し入れました。

旧香川県立体育館再生委員会 上杉昌史副委員長
「香川県の負担としては0円ということで、一切財政的な負担を負うことなく文化的建築の保存と地域経済の活性化を同時に達成できる」

 しかし、県の教育委員会は先週、「具体的な主体や計画などが明確になっておらず、解体の先延ばしはできない」として協議には応じずに解体業者を決める入札の手続きに入りました。

 旧体育館の保存・再生を求める署名は2万人分を超えていて、有志団体側は「今後もあきらめずにあらゆる可能性を模索したい」とコメントしています。

(「グッド!モーニング」2025年8月11日放送分より)

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