学生の食卓支える「金谷川夕方市」
2026/8/7 11:00福島大学の近くにある東北本線の金谷川駅。土曜日の夕方になると、学生たちが野菜を販売しています。その名も、「金谷川夕方市」です。
ピーマンは1つ10円。1人暮らしの人にはうれしいバラ売りで、周辺で暮らす学生の心強い味方です。
夕方市に野菜を卸しているのは、大玉村にある農産物直売所の店長、矢吹吉信さんです。
その日直売所に並んでいる新鮮な野菜から厳選し、夕方市に届けています。
【矢吹吉信さん】
「やっぱり食って大事なんですよね。大事な時期の学生さんにこういうものを食べてもらいたいというのが一番あります」
夕方市が始まったのは5年前。授業の一環で矢吹さんを訪ねてきた福島大学の学生から相談を受けたのがきっかけでした。
福島大学や金谷川駅の周りには多くの学生が暮らしていますが、食材などを買うスーパーがありません。物価高で、学食の値段も上がっています。
【利用者の学生】
「600円で食べれたものが100円上がって700円くらいになって」
「やっぱり大学生だと食費とか気にする部分があるので、結構手が出しやすくて、助かってます」
その安さが口コミで話題となり人気を集めている夕方市。この日初めて買い物をした学生の姿がありました。
【斎藤陽音さん】
「これ50円ですね。ヤバい。ほんとに安くて…」
茨城県出身の斎藤陽音さんは福島大学の1年生。1人暮らしを始めてからまだ3カ月です。自炊にはまだ慣れていません。
【斎藤陽音さん】
「どうやって切るんだろうこれ…」
陽音さんが挑戦したのは、輪切りにした白ナスを醤油でこんがり焼いて仕上げる白ナスのステーキ風。直売所でおすすめされた食べ方です。
【斎藤陽音さん】
「レシピについてこういろいろ教えてくださるのはすごい分かりやすいし、ありがたい限りです」
「本当に物価高がすごくて。なんていうんでしょう。もう気軽に遊びもいけないみたいな」
「結局冷食に頼っちゃったりしちゃう側面が多分みんなあると思うんで、そうなっちゃうと、やっぱりそれ相応のお金がかかっちゃう」
節約をしながら勉強に励む陽音さんには叶えたい夢があります。
【斎藤陽音さん】
「ずっとラジオ好きだったので、できるならパーソナリティ。無理なら、音響さんだったり、ディレクターとかプロデューサーとか、そういうのにもつきたいなと考えています」
ようやく完成した白ナスのステーキ風。食卓に並んだトマトとモモも夕方市で買いました。
【斎藤陽音さん】
「いただきます。うん。うま」
「これが多分30円とかですね。コストパフォーマンスすごいと思います。すごいですね。ガチで語彙力失います」
「初めてなんですけど、友達に勧められて行ったんですけど本当にびっくりしました。空いてる時間がある時はできる限り行きたいなと思います。本当に美味しいので」
学生と直売所の矢吹さんが協力して運営している夕方市。実はもうけが出ていません。
それでも続けているのは、夕方市を通じて学生たちに少しでも福島や農業への興味を持ってほしいと考えているからです。
【曽我真里絵さん】
「福島にご縁ができたので私も就職活動の際には福島県にチャレンジしてみたいなとは考えてます」
「捨てられてしまうような規格外の野菜とか果物をうまく活用できるような仕事につけたらなって思います」
【矢吹吉信さん】
「農業を志している方が非常に多いのでそのきっかけになればなと思っています」
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