【特集】“1匹でも多く救うために” 行き場のない保護猫の命をつなぐ
2026/9/17 15:00つぶらな瞳と可愛らしい仕草で見る人の心を癒してくれるネコ。
もともとは捨てられたり、飼い主が育てられなくなったりして、行き場を失った保護猫です。
そんな保護猫と触れ合えるカフェを運営するNPO法人love.lab(らぶらぶ)の代表渡辺愛子さんは、保健所から預かった飼い主がいない猫を里親につなぐ活動を続けています。
活動の原点は、15年前に保護した「ラブちゃん」でした。
【保護猫カフェlove.labの代表・渡辺愛子さん】
「すごい土砂降りの日に、子どもを保育園に送っていくときに道路の真ん中にいて、保護した時にひかれていて、動物病院に連れてったら、横隔膜破裂して緊急手術しないと(猫の)命ないよって言われて」
手術で一命を取り留め、家族になったラブちゃん。
この出会いをきっかけに猫を保護する活動に興味を持ち、この12年で2,200頭を超える猫を新しい飼い主につないできました。
里親が見つからない猫は、保健所でも受け入れきれず適切な世話を続けることが難しくなるため、殺処分されることになります。
2023年度、県内の猫の殺処分数は930匹と全国ワーストでしたが、2024年度は379匹とおよそ4割にまで減りました。
郡山市では保護猫の受け入れに協力するボランティアが増えたことや、保健所が野良猫を引き取る基準を見直したことなどを背景に、昨年度、殺処分の数が初めてゼロになりました。
【郡山市保健所 生活衛生課 加藤安美さん】
「親猫が育てている子猫は、育つ見込みがあれば無理に引き取らず、(地域の)見守りや助言へ。加えて、ボランティアの預かりや育成が(保護猫の)譲渡を後押ししました」
一方、新しい飼い主に引き渡すことが難しい猫たちもいます。
【渡辺愛子さん】
「ここは保護してる子猫とか、ハンディキャップ持ってたりとか、病気で治療中の子とかがいる場所になります」
「相談されるすべての猫を助けたいです。でもやっぱり、自分にできる数とか、できることって限られてて、すべての子が助けられないんですね」
特に多くの世話を必要とするのが、親がいない幼い猫です。
生後2か月以上にならないと、里親に引き渡すことはできません。
生後1か月ほどとみられる子猫のきょうだい。
ここに来た時は生後2、3日ほどで、まだへその緒がついていました。
【渡辺愛子さん】
「へその緒がついてるサイズで、だいたい1時間から2時間おきの授乳、排泄、保温。それの繰り返しになります。今のサイズだとだいたい3、4時間おきのお世話になるんですけど、やっぱり母猫には絶対勝てないっていう現実があります」
新しい飼い主に引き渡せるようになるまでの間大切に育てていましたが、きょうだいのうちの1匹は、先日死にました。
【渡辺愛子さん】
「ミルクを元気に飲んでた。じゃあ次の時間にミルクあげようって、もう(ケージを)開けたら亡くなっていた」
「本当に何が起きてもわからないサイズっていう難しさがあります」
「ご協力いただいて、ああいうふうに虹の橋を渡った保護猫たちを火葬して、ご供養できることになって、本当に最後まで命に向き合えることができるようになったので、とても感謝しています」
保護する猫が増えるにつれて膨らんでくるのが、エサ代などの費用。
渡辺さんが運営するNPOでは、活動費を支え、保護猫を減らすための去勢・不妊を啓発するため、イベント会場などにキッチンカーを出し、飲み物やスイーツを販売しています。
【渡辺愛子さん】
「活動費を自分たちで稼ぐ、プラス猫の啓発に自分たちから行くっていう、その2つの目標になります」
【キッチンカーのお客さん】
「見た目だけじゃなくて味も美味しいです」
「自分自身猫好きなので、多くの猫ちゃんに幸せになってほしいと思う反面、かわいそうな思いをする猫ちゃんもいると思うので素晴らしい活動だと思います」
【渡辺愛子さん】
「亡くなっちゃった猫とかたくさんいますけど、何か私たちに知識とか経験とかっていうのを、その子たちが私たちに置いてってくれるんですよ。だから次の子に生かせられるってすごく思ってるんですね」
「本当に大げさに死ぬまで、自分が動けなくなるまで続けたいっていうのが正直なところです。この活動って先が見えない活動なので、続けていくことが目標です」
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