バングラデシュの国際犯罪法廷は、インドに逃亡中のシェイク・ハシナ前首相に対し、「人道に対する罪」で死刑を言い渡しました。

　バングラデシュでは、去年7月から8月にかけて大規模な反政府デモがあり、治安部隊と衝突した参加者らおよそ1400人が死亡したとされています。

　現地メディアなどによりますと、バングラデシュの国際犯罪法廷は今月17日、当時首相だったハシナ氏が、デモを暴力的に弾圧し多数の死傷者を出したとして求刑通り死刑を言い渡しました。

　ハシナ氏は隣国のインドに逃亡していて、判決が確定しても刑が執行される可能性は低いとみられています。

　ハシナ氏は「判決は偏っていて、政治的な動機に基づいている」と批判する声明を出しています。