4日に投開票されるニューヨーク市長選挙は、民主党のマムダニ候補がリードしています。トランプ大統領は対立候補への支持を表明するなど最終盤の攻防が続いています。

　4年に一度のニューヨーク市長選挙には、急進左派でイスラム教徒の民主党候補のマムダニ氏、共和党候補のスリワ氏、無所属のクオモ前ニューヨーク州知事が立候補しています。

　世論調査では時給4500円を公約に掲げるマムダニ氏が、2位のクオモ氏を10ポイントから20ポイント前後、リードしています。

　トランプ大統領は2日放送のCBSニュースのインタビューで「クオモのファンではないが、悪い民主党員と共産主義者どちらかと言われれば、悪い民主党員、つまりクオモを選ぶ」とし、消極的ながら、クオモ氏への事実上の支持を表明しました。

　共和党候補のスリワ氏には一言も触れませんでした。

　実業家のイーロン・マスク氏も3日に、自身のXに「クオモに投票を！」と呼び掛け、富裕層が支持するクオモ氏対「低所得者の味方」のマムダニ氏という構図が鮮明になっています。

　マムダニ氏は家賃の値上げ凍結、公営スーパーの設置、バスの無償化などを公約に掲げ、物価高騰に苦しむ移民や若者を中心に支持を広げています。

　その財源確保のため富裕層や大企業への増税を計画していることから、一部に警戒感を持たれています。

　ニューヨーク市長選は日本時間の5日午後には大勢が判明するとみられています。