タイの王室は、ワチラロンコン国王の母、シリキット王太后が死去したと発表しました。93歳でした。

　タイ王室によりますと、シリキット王太后は首都バンコクの病院で24日、血液の感染症が悪化するなどして亡くなりました。

　2019年から体調を崩し、入院していたということです。

　シリキット王太后は、2016年に亡くなったプミポン前国王とともに貧困地域の支援など福祉活動に尽力し、誕生日がタイの「母の日」に制定されるなど国民から信頼を集めていました。

　訃報を受け、アヌティン首相は26日からマレーシアで開かれるASEAN＝東南アジア諸国連合の関連首脳会議への出席予定を変更し、閣議などの対応にあたっています。

　また、タイ政府は喪に服すため、コンサートなどのイベントを30日間自粛するよう要請しています。