アメリカのトランプ大統領はカナダからの輸入品に対し、35％の関税を課すと明らかにしました。

　トランプ大統領は自身のSNSに、カナダのカーニー首相に宛てた書簡を公開し、カナダからの輸入品について、8月1日から35％の関税を課すと明らかにしました。

　トランプ政権は合成麻薬の流入などを理由に、カナダに対して25％の追加関税をすでに発動していて、さらに10％が上乗せされる可能性があります。

　トランプ氏はカナダが報復措置を取れば、税率をさらに引き上げると牽制（けんせい）しています。

　トランプ氏は先月、カナダによるアメリカのIT企業を対象とした課税を批判して、関税協議の打ち切りを一方的に通告しましたが、その後、カナダが課税を撤回したことを受け、今月21日の合意を目指し交渉再開で一致していました。

　また、トランプ氏はNBCテレビのインタビューで、アメリカからまだ書簡を受け取っていない貿易相手国には、15％から20％の関税を課す予定だと述べています。

（C）　CABLE NEWS NETWORK 2025