アメリカのトランプ大統領はイランが求めているイスラエルによる攻撃の停止について、実現は困難との考えを示しました。

トランプ大統領
「イスラエルは戦争を順調に進めているが、イランはそうではない。止めるのは難しい」

　トランプ大統領は20日、イランが核協議の前提として求めているイスラエルによる攻撃の停止について、戦況で優位に立つイスラエルを止めるのは「困難」との認識を示しました。

　一方で、地中深くにあるイランの核施設の破壊を念頭に、イスラエル軍は非常に限られた能力しか持っていないとも述べました。

　イランは20日、イギリスやフランスなどの外相と協議しましたが、トランプ氏はこの問題で「ヨーロッパは役に立たたない」と述べ、「イランはアメリカと話をしたいと考えている」と主張しました。

　そのうえで、イランへの攻撃に踏み切るか判断するため、最長で2週間の猶予を与えたと述べ、「人々が正気を取り戻すかどうか見極める時間が必要だ」と強調しました。

　アメリカ軍の地上部隊のイラン派遣は「絶対に避けたい」と述べました。