2025-05-23 02:15:32 配信

ウクライナとロシア 双方への攻撃強める 「即時停戦」瓦解後 ドローン攻撃など激化

 ロシアに対する「即時停戦」の呼び掛けの失敗後、ウクライナは首都モスクワなどへの空爆を強めています。ロシアもウクライナの新たな地域に攻撃を始めたもようです。

 ロシア国防省は、20日夜から22日未明にかけて485機のウクライナのドローンを迎撃したと発表しました。

 21日と22日は、これまでにはほとんどなかった日中の攻撃も行われ、モスクワの主要な空港が断続的に閉鎖される事態が続いています。

 また、各地でインターネットが遮断されています。

 独立系メディアによりますと、22日午後には電波を妨害するための軍事車両がクレムリン近くに出動しているということです。

 ウクライナは6日に202機のドローンで攻撃して以降、15日と16日に行われたトルコ・イスタンブールでのロシアとの直接交渉を意識して空襲をほぼ控えていました。

 しかし、交渉でロシアはウクライナが求めた「即時停戦」を受け入れませんでした。

 一方、ロシアも攻勢を強めています。

 18日には最大規模の273機のドローンでウクライナを攻撃しました。

 また、軍事ブロガーはウクライナの東部4州以外への地域への攻撃が始まったと伝え、ドニプロペトロウシクの境界線を越えたと投稿しています。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、アメリカのトランプ大統領は19日のプーチン大統領との電話会談後、「プーチン大統領は戦争を止めるつもりがない」と認識したということです。

 トランプ大統領は「私の戦争ではない」と述べるなど、ロシアに対して即時停戦を求めることや制裁強化などで圧力をかけることに消極的な姿勢を示しています。

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