2025-05-21 19:14:51 配信
650年の歴史「鼓楼」 滝のように…瓦が崩落 “手抜き工事”原因か

まるで滝のように崩れ落ちる大量の屋根瓦。築650年の“歴史的建造物”で前代未聞の事故が発生しました。
中国東部の安徽省。建物から不気味な音が響きます。「もうすぐ落ちるんじゃない」そう呟いた直後でした。屋根から大量の瓦が滝のように崩れ落ちたのです。
瓦の落下とともに粉じんが舞い上がり、無数の破片が観光客に降り注ぎましたが、幸いにもけが人はいませんでした。
事故が起きたのは鼓楼。時を告げる太鼓を設置するための建物で、土台部分が作られたのは1375年、明の時代。楼閣は30年前に再建されたものでした。
一体なぜ崩れたのでしょうか。
ここ最近、大荒れの天気が続いていた安徽省。強風などの影響も考えられましたが、浮かび上がったのは「手抜き工事」の疑惑でした。
実は楼閣は去年3月に修繕工事を終えたばかり。それから1年余りしか経っていなかったのです。
さらに現地メディアによると、30年前に再建された建物自体、当局の許可なく作られた違法建築。「偽の文化財」であることが判明したということです。
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