2026-06-20 19:26:37 配信

11歳息子殺害の罪 父親「将来を悲観」児相に相談も 進まない“ケアの社会化”

 千葉県成田市の自宅で11歳の息子の首をしめ殺害したとして逮捕された66歳の男が起訴されました。「息子を1人で残せなかった」、そう話す男に一体、何があったのでしょうか。

近隣住民
「自転車の後ろに乗せて送っていくんだなと思っていました。あんな大きいお子さんを自転車の後ろに乗せて行くのが見かけないので、すごく印象には残ってます」

 アパートの部屋の前に止められた1台の自転車。後ろには子どもを乗せるためのチャイルドシートが着けられています。

 この部屋に住んでいた66歳の吉伊敏彦被告は先月、殺人容疑で逮捕され、その後、起訴されました。自らの手で首をしめて殺害したとされるのは、11歳の息子・大聖さんでした。

近隣住民
「朝会えば『おはよう』『こんにちは』ぐらいはあいさつする。『お子様?』って言ったら『小学校6年生です』とか言ってたので。はっきりしたとてもいい子でしたよ」

 警察によりますと、大聖さんが通う小学校の校長から「登校してこない」との通報があり、駆け付けた警察官が室内の布団の上で倒れている大聖さんを見つけました。

 すでに死後数日が経っていて、そのすぐ隣には吉伊被告も倒れていました。

 吉伊被告の妻が10年前に亡くなってから、ずっと2人で暮らしてきたという親子に一体何があったのでしょうか。

逮捕後の供述
「お金がなく、将来を悲観していた。息子を1人で残せなかった」

 育児に不安を感じていたのか、千葉県内の児童相談所には吉伊被告が過去に2回、障がいや養護に関する相談をしていた記録なども残っていました。

 子育て支援などを研究する専門家は、日本では家庭内の問題を自分たちだけで解決しようとする傾向があるといいます。

駒澤大学 延原稚枝講師
「『ケアの社会化』というのが20年以上前から言われていますけど、制度として少しずつできてきていますが、日本で暮らしている人の認識として変わってきているかと言われると、そうではないかなというところがある」

 親世代の高齢化も進むなかで、必要な時には助けを外に求められる社会にすることが大切だと訴えます。

駒澤大学 延原稚枝講師
「家庭内で処理しなくてはという感じになると、与えられた枠組みが小さければ小さいほど、そこで何とかするって大変。分担したりケアを自分だけじゃなくて人と分かち合いたいって思った時に分かち合えることが大事なのかなと」

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