2026-02-01 23:30:02 配信

10億円強盗も…香港マフィア関連は “羽田被害者”1億円相当の外貨盗まれた過去も

上野で4億2千万、羽田で1億9千万、香港で5100万。羽田の事件で現金の運搬を依頼していた会社の社長は、過去に複数回、車上荒らしなどの被害にあっていて、去年、1億円相当の外貨を盗まれていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

■羽田強盗未遂 過去に“1億円相当”被害

(下村彩里アナウンサー)「おととい、こちらの羽田空港の駐車場で、50代の男性が4人組の男に襲われました。被害者が乗っていた車には現金1億9000万円の現金が積まれていましたが4人組は何も奪わずに現場から逃走したということです」
羽田空港で起きた、1億9000万円の強盗未遂事件。なぜ、巨額の現金が車に積まれていたのか、捜査関係者への取材で、新たなことが分かってきました。
(下村彩里アナウンサー)「現金の運搬を依頼した会社の社長は 『金を売却して得たカネを毎日のように香港に運んでもらった』と捜査関係者に話しているといいます」
事件が起きたのは、おととい30日の午前0時ごろ、第3ターミナルの駐車場にとまっていた車に、1億9000万円が入ったキャリーケースが積まれ、4人が乗っていました。
後部座席にいた50代の男性が、車の外に出ると…4人が乗った車が現れます。
50代の男性に、「何してるの?」と声をかけて、催涙スプレーをかけてきます。
さらに、助手席の男がハンマーのようなもので、車のフロントガラスを打ち付けますが、現金は奪わず、現場から逃走しています。この時、被害者側の助手席にいたのが、現金の運搬を依頼した30代の会社社長です。警察に対して、こう話しています。
『金を売却して得たカネを毎日のように香港に運んでもらっていた』

実は、30代の会社社長は、去年も、都内で窃盗被害にあっていたことが新たに分かりました。
中央区の駐車場で1億円相当の外貨を車から盗まれました。さらに、羽田空港などでも、複数回、車上荒らしによる窃盗未遂の被害にあっています。
羽田空港での強盗未遂事件の後、後部座席にいた、50代の男性と20代の男性は、香港に渡ったといいます。

■香港“被害者は内通者”→逮捕…何が

(香港の警察当局)「2人の日本の会社員が日本から香港を訪れ1億9000万円を所持していました」
香港の市街地にある両替店の前で、日本人2人がタクシーを降りた時、リュックサックには約5100万円が入っていましたが、2人組の強盗に襲われ、奪われました。
(下村彩里アナウンサー)「日本に残った会社の社長は、香港に着いた関係者と電話で会話をしたといいます。その時、電話の向こうで『襲われる様子の声が聞こえた』と話していることが分かりました」
日本で現金の運搬を依頼した30代の会社社長は、香港での強盗事件について、リアルタイムで知ったことが分かりました。

事件が起きたのは1月30日の朝で、香港警察はその日のうちに、容疑者の男女6人を逮捕しました。実行犯とみられるのは、日本人の男2人と、協力者の中国人の女、あわせて3人です。
(香港の警察当局)「通報者の1人が内通者であるとみています。強盗の仲間です」
香港メディアが新たに報じた情報では、香港警察は通報者である27歳の日本人男性が、犯罪グループの内通者とみているとしています。
(香港の警察当局)「日本の事件と関連性があるかどうか捜査しています」

■“10億円強奪”も…香港マフィアの存在

実は、東京ではもう一つ事件が起きていました。
上野の路上で起きた、4億2000万円の強盗事件です。 羽田の事件とは2つの共通点が。
1つめは、奪われた現金が、香港に運ぶ予定だったということ。
2つめは、犯行の方法が似ていることです。
先月29日の午後9時半ごろ、4億2000万円が車に積み込まれた直後、口元を隠した3人組が現れ、車の近くにいた2人に催涙スプレーをかけます。被害にあったのは、現金の運搬を依頼した日本人の両替商と、貿易の仕事をしている中国人です。
この時、近くには、運搬役などの5人もいました。3人組の男は、現金を奪って逃走します。
(下村彩里アナウンサー)「犯人グループが逃走の際に使った2台の車はどちらも暴力団関係者の名義でした」
組織的な犯行なのでしょうか、日本と香港の関わりについても捜査が続いています。

海外の裏社会に詳しいジャーナリスト、石原さんに話を聞きました。
(海外の裏社会に詳しい 石原行雄氏)「実はこれに関する非常に似た事件が、昨年12月の末にも香港で起きていて、その中に、三合会(香港マフィア)の関係者が含まれるという報道があるんですね」
去年12月、香港で日本円約10億円が強奪された事件です。現地の報道によりますと、仮想通貨や高級服飾品などを扱う日本企業の中国籍の従業員2人が、スーツケースに現金10億円を入れ、両替に向かう途中で強盗にあったといいます。

(香港の警察当局)「強盗事件は綿密に計画され、手口は非常に迅速で巧妙だった」
犯行時間は30秒ほどで計画性が高く、警察は現金運搬について事前に把握していたと見て17人を逮捕しました。
(石原行雄氏)「ここ数年、被害者側の情報を得てから、加害者側が計画を立てて、ピンポイントにターゲットにして攻撃するというような、そういう強盗事件・強奪事件が非常に増えておりまして、例えば、ある反社のカネを別の反社が強奪するとか、中国人グループのカネを別の中国人グループが奪うとか」
今回の事件も…
(石原行雄氏)「羽田、御徒町(上野)、香港という3カ所がかなり距離も離れているわけですけど、被害者側がこのタイミングで、こういう大きなお金を動かすという、1つの情報ありきで、それを何らかの形で、加害者グループが入手して、この3カ所だったら、奪いやすいんじゃないかということで、あくまでも1つの情報を軸に、被害者側、加害者側、それぞれが1つだった可能性が高いと思います」
日本の捜査関係者によると、金の密輸ビジネスには「香港マフィア」が関わっていることもあるといいます。
警視庁は、警察庁を通じて香港警察に問い合わせをしていて、情報共有を進めています。

2月1日『有働Times』より

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