2025-11-26 17:13:19 配信

南極のオゾンホール、今年の最大面積は南極大陸の約1.6倍に 過去10年と同程度

 今年、南極上空にできた「オゾンホール」が最大で南極大陸の約1.6倍の大きさになったことが分かりました。

 オゾンホールは太陽からの紫外線を吸収する「オゾン層」でフロンなどの化学物質によりオゾンの量が極端に少なくなる現象です。

 例年、南極の冬から春にあたる8月から9月にかけて太陽光が当たるようになることで急速にオゾン層が破壊され、オゾンホールが広がります。

 気象庁によりますと、今年は9月9月に南極大陸の約1.6倍となる2280万平方キロメートルの最大面積を記録しました。

 これは最近10年間の最大面積の平均と同じ程度だったということです。

 気象庁はこの値について「依然として規模の大きい状態」と指摘しました。

 オゾンホールの最大面積は2000年頃から減少傾向にあるとみられていますが、「フロンは分解されにくく減少しづらいため面積が小さくなりにくい」と説明しています。

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