2025-11-09 23:30:13 配信
立花孝志容疑者を逮捕「死者の名誉毀損 かなり踏み込んでくださった」元県議の妻語る
「NHKから国民を守る党」の党首・立花孝志容疑者が、死亡した元兵庫県議の名誉を傷つけたとして逮捕されました。先ほど会見した元県議の妻は「死者の名誉毀損ということは、かなり踏み込んでくださった」と語りました。■NHK党立花孝志容疑者を逮捕
午後5時、立花孝志容疑者(58)の逮捕を受けて、亡くなった竹内元県議の妻がオンラインで会見しました。
(亡くなった竹内元県議の妻)「けさマスコミなどからの電話やニュースで逮捕の一報を知りました。ニュースで逮捕の報道が出たことで、主人の仏前に報告をしました。どうなるのか不安・心配もありましたが、今はホッとしております。ひとまず何よりも安堵したところですが、まだ今後の推移を見守りたいと思いますので。まだ、ちょっとどんなところでいろいろな事態が起きて、混乱は収まっていないこともありますので、きょう1つ大きな報告が仏前にできたことは1つ区切りになったのかなとは思っております」
今年1月に自殺した元兵庫県議の竹内英明さん。
(「NHK党」党首立花孝志容疑者)「NHKをぶっ壊す」
政治団体「NHK党」の立花孝志容疑者は去年12月、自らが出馬した大阪・泉大津市長選の街頭演説で「何も言わずに去っていった竹内議員はめっちゃやばいね。警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言。
さらに、竹内元県議が亡くなった翌日には、「竹内元県議は去年9月ごろから兵庫県警からの継続的な任意の取り調べを受けていた」などと発言。
YouTubeに虚偽の情報を投稿して、不特定多数に閲覧させたり、発言したりするなどして、死者である竹内元県議の名誉を棄損した疑いがもたれています。
■同僚県議「許すことはできない」
竹内県議は百条委員会のメンバーとして、斎藤知事のパワハラ問題を厳しく追及していました。
(兵庫県竹内英明元県議)「パワハラを認めて反省するってことじゃないですか」
(兵庫県斎藤元彦知事)「私は自分が行った行為で不快に思われた人がいるようであれば、そこは本当にお詫びしたい」
竹内県議がネット上の誹謗中傷に悩まされるようになったのは、去年11月、出直し知事選の頃から。
(「NHK党」党首立花孝志容疑者)「斎藤さん圧勝しないといけない、勝つのは多分間違いないでしょ」
斎藤知事を応援するとして出馬した立花容疑者は、いわゆる「2馬力選挙」を展開。竹内県議が「斎藤知事を失職に追い込んだ黒幕の1人」だと名指し、事務所に押しかけると宣言し、ネット上では「楽しみにしています」などという投稿が拡散されました。
竹内元県議と同様に立花容疑者に虚偽の内容を演説されたという丸尾県議。
(兵庫県丸尾牧県議)「同じように立花さんが『これから竹内と丸尾のところに行くぞ』と言われたときに、ほんとに竹内さん自身もしんどそうで、今の場所から逃げたいというか、『怖いんです』って正直に言ってはりましたけど、ありもしないことを、堂々と世間に広げるということについてはもう信じられないですよね。まさにそれを堂々と行ってしまう彼の人間性だとか、人としてやはりそこは許すことはできないし、きちんと裁きを受けてほしいなと思いますね」
竹内県議は選挙戦が終わった翌日、所属会派に辞職を申し出ました。
(竹内元県議の所属会派ひょうご県民連合上野英一幹事長)「一番今まで自分ががんばってやってきた、それも信頼おける支持者の人から『どうなんや』というようなことも言われて、それまでの自分の自信が全部崩壊したんちゃうかな」
■「夫の尊厳を守りたい」決心の妻
竹内元県議の妻は6月、兵庫県警に立花容疑者を刑事告訴。会見でこう語っていました。
(亡くなった竹内元県議の妻)「夫は自ら望んで命を絶ったのではありません。間違いなく、この兵庫県政の混乱の中で追い詰められ、孤立し、社会に絶望してこの世を去りました。私は夫の尊厳を守りたい。そう思って声をあげることを決心しました。なぜ夫はあのような最期を迎えなければならなかったのか。声をあげられずに苦しむ人間をさらに痛めつけ、踏みつけにし、追いやる行為は許されていいはずがありません」
■斎藤知事「SNSの適正利用が大事」
立花容疑者の逮捕に兵庫県の斎藤知事は―。
Q.立花孝志容疑者の逮捕について
(兵庫県斎藤元彦知事)「報道は承知しておりますが、この件に関しては、これから捜査が進むという話でもありますので、捜査に関することになりますから、私の方からのコメントは控えたいと思っています」
Q.二馬力選挙でSNS発信していたが―。
「昨年の選挙戦については、私自身が当事者として出直し選挙をしたということなので、それはそれで私自身は自分のできることをしっかりやってきたということだと思います。竹内元県議におかれましては県政に貢献いただいた、改めてこれまでの県政へのお力添えをいただいたことには感謝申し上げたいと思いますし、改めてお亡くなりになられたことに対しては、心からお悔やみ申し上げたいと思います。これからもSNSの適正な利用や誹謗中傷や名誉毀損につながるような発信などはできるだけ控えていくことが大事だということを、広報啓発をしっかりやっていきたいと思います」
(亡くなった竹内元県議の妻)「ちょうど1年前を思い出すことが最近やはり多くて、11月3日に、(百条委員長だった)奥谷さんのところに立花氏が行って街頭演説をするという件があって、そこから本当に生活が一変したことを、いまだに何と言うか、名誉棄損、誹謗中傷、これまででしたら考えられなかったようなことが、次々と起こってという。これがこんなにも、いまだに続いているとは夢にも思わなかったので、ようやく1年を区切りで、今回、死者の名誉棄損ということは、かなり踏み込んで下さったということは、本当に、ただ被害を受けることをしばらくは何もできないままに過ごしておりましたので、本当にいろんな方の助けを頂いて、ようやく声をあげることが出来たんですが、これ以上の犠牲は生まれてほしくないと思います」
兵庫県警は立花容疑者の認否を明らかにしていません。
11月9日『有働Times』より
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