2025-10-16 18:21:09 配信

消えた“毒キノコ”どこへ? 食べたら“死に至るおそれ”

 札幌市の国定公園で撮られた1枚の写真。真っ赤な傘に白いイボ…人間が食べると死に至る恐れもある毒キノコ「ベニテングタケ」が10本近く生えています。

 ところが、この写真が撮られた翌日…。

滝野管理センター 自然環境マネージャー 今井健太さん
「やられたと思いました」

 一夜にして消えた毒キノコ。現場には掘り返したり、引きちぎったような痕跡が…。

 一体、誰が持ち去ったのでしょうか。

 付近に設置されていたカメラが翌日捉えた犯人は、シカ。

今井健太さん
「エゾシカがパクッとキノコ(ベニテングタケ)を食べているシーンがちょうど映っていたので、恐らくこのシカが“犯人”かなと」

 辺りのベニテングタケを食べ尽くしたとみられるシカ。ムシャムシャと夢中になってかぶり付いています。

今井健太さん
「おいしそうに食べているなと」

 この公園では、リスが食べている姿も撮影されています。

 人間が食べると死を招く恐れのある危険な毒キノコ。シカやリスは食べて大丈夫なのでしょうか。

神戸大学高等学術研究院 末次健司教授
「それなりに毒への耐性がある。動物側(リスやシカ)としても、この毒成分というのは旨味成分に近いのでおいしい」

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