岩手県北上市の温泉で、露天風呂を清掃中だった50代男性の行方が分からなくなっています。警察は現場の状況などからクマによる被害とみて男性の捜索を続けています。

　16日午前11時15分ごろ、北上市和賀町岩崎新田にある瀬美温泉の支配人から「午前10時ごろ、男性露天風呂に清掃に入った50代男性従業員の姿が見えない。露天風呂に血痕のようなものがある」と警察に通報がありました。

　警察が現場を確認したところ、露天風呂に複数の血痕が見つかりました。

　また、すぐ下を流れる夏油川に清掃用具や行方不明者の眼鏡など遺留品が散らばっていること、露天風呂と川の間にある柵に血痕が付いていることから、クマなど動物による人身被害と判断しました。

　警察や機動隊、猟友会などが夏油川を中心に男性を捜索しています。

　この近くでは8日、身元不明の男性の遺体が見つかっていて、警察はクマによる被害と断定しています。