2025-10-02 10:00:13 配信

いすみ鉄道脱線は枕木腐食が原因 レール広がり基準値超える 運輸安全委が報告書

 去年、千葉県でいすみ鉄道の列車が脱線した事故で、運輸安全委員会は「原因は枕木の腐食だった」とする報告書を公表しました。

 去年10月、千葉県を走るいすみ鉄道で、運行中の列車が脱線しました。

 当時、車内には乗客乗員105人がいましたが、けがはありませんでした。

 国の運輸安全委員会の報告書は、脱線の原因としてカーブしているレールを支えている枕木に腐食やひび割れがあり、レールの幅が基準値より広がっていたことをあげました。

 そのため、列車の走行に耐えられずにレールが倒れて脱線に至ったということです。

 いすみ鉄道では、脱線事故のおよそ8カ月前に実施した定期検査の際、線路のおよそ1600カ所で基準値を超えた幅のレールを発見していました。

 しかし、このうち事故前までに補修できていたのは23カ所にとどまっていました。

 運輸安全委員会はいすみ鉄道に勧告し、再発防止策としてレールの補修や枕木の適切な管理などを促しています。

トップへ戻る