2025-09-17 23:50:11 配信

北海道北広島市 放火殺人事件 被告に無罪判決 札幌地裁

 3年前、北海道北広島市の生活困窮者向けの支援施設に放火し、2人を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で札幌地裁は無罪を言い渡しました。

 荻野正美被告(70)は2022年9月、北広島市の生活困窮者向け共同住宅に火をつけて、管理人の男性と居住者の女性を殺害した罪に問われています。

 これまでの裁判員裁判で検察側が懲役30年を求刑していた一方、弁護側は心神喪失の状態だったとして、無罪を主張していました。

 17日の判決で札幌地裁は「異常な幻覚妄想の影響の下、犯行に突き進んでしまった。自分の行動をコントロールできる能力が失われていた疑いが残ると言わざるを得ない」として荻野被告に無罪を言い渡しました。

 今回の判決を受けて、札幌地検は「判決内容を精査し適切に対応したい」とコメントしています。

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