2025-08-31 23:30:39 配信
【独自】「血の雨が…」都内クマ襲撃の恐怖語る男性 9月「緊急銃猟」もハンター不安

■独自 東京でクマ襲撃 被害者が語る恐怖
(撮影者)「困りましたね。あらららら、上に登っちゃったよ。
「身軽ですね。」
「上にね、ビワいっぱい落っこちたやつがあるんですよ。たぶんそれを食べているんだろうな…」
先月はじめ、東京・日の出町に出没したクマ。体長は1mほど、夕方、家の敷地に現れ、するすると屋根に上りビワを食べていました。撮影した男性は…
(クマを撮影した越沼規充さん(55))「ついにクマかよみたいな感じですよね。しかも家の真横なんで、そんなことあるんだっていう。クマもビックリしてたんですけど、でも人がいて上がってこれないからまた下に降りたんですよ。このビワの木の下のところにビワがいっぱい落ちてたので、それを食べ始めて。」
警察官も駆け付けましたが、クマは気にすることなく、30分ほどビワを食べ続けていたといいます。
Q.毎年のように家の周りの果実を狙って来ていた?
(クマを撮影した越沼規充さん)「いや、クマは全然そんなことないですね。だんだんこっちに。自分もう50年くらい住んでるんですけど、そんなこと昔からないので、山の状況が変わってるんだと思うんですけど。」
■独自 「血の雨が…」 背後から襲われた被害者 語る
クマは人にも襲い掛かりました。額に残る生々しい傷口。1週間前、都内でクマに襲われた男性は…
(クマに襲われた男性(56))「釣りしていて、なんか落ちてきちゃうかなみたいな、落石みたいな音がして、パッと見たけど何にもないなと思って。その後すぐ(クマが)上から降りかかってきたっていうか、上から乗っかってきたというか。なんだと思って振り払って、もうすぐって感じですよね。一瞬だと思うんですよ。こんな何分もやられてたら、これだけじゃ済まないと思うので。」
男性は、東京・奥多摩町のキャンプ場近くで、渓流釣りをしていたところ、クマに襲われました。
(池乘輝紀ディレクター)「男性はクマに襲われた後、自力で200mほど下流のキャンプ場に向かい、助けを求めたということです。」
Q.クマだと認識したのは、どのタイミングか?
(クマに襲われた男性(56))「倒れて、逃げていく。川を渡ってる姿見て」
Q.やられている時は何か分かってない?
「分かんないです、後ろからだから。血の雨みたいに、バーッてこう。やばいって思った。いや、なんだって思う。それしかないですよね。なにが起こった、みたいな。コグマっていうかこんなもんですよ。でもこのぐらいはありましたよ、四つん這いで。今シーズンはもう(釣りには)行かないかな。」
都内で相次ぐクマの目撃。
「これですね。」
「走ってますね。」
青梅市では駐車場の中を走るクマの姿が防犯カメラに捉えられました。都内では今年すでに150件を超える目撃情報などが寄せられていて、青梅市や日の出町では、市街地でも多く目撃されています。
(日の出町の住民(89))「シカとイノシシとクマは山の向こうに出たわけ。もう、けもの道ですよ、すごいですよ。」
■生活圏にクマ出没 あす“発砲”新制度
北海道でも、人の生活園に繰り返しクマが出没しています。
江差町では、畑に現れたヒグマがスイカを食い荒らし。
函館市では、家庭菜園の中に入り込み、トウモロコシを口に咥えて歩く姿がカメラに捉えられました。
クマは2学期が始まったばかりの学校にも。これは今月20日、初山別村の中学校の中庭で撮影された映像です。当時、生徒らは校舎内にいて無事でした。この3日後、同じ個体とみられるクマが中学校近くの寺に現れました。
「いやいや、ちょっと、あれ、あれ。」
墓石の周辺を何かを探すように歩き回ります。
(寺の住職)「住宅地の近くに出るということは住んでいる者としてみれば、かなり不安の材料になる。早く捕まってほしいなという気はします。」
この約2時間後。クマは再び、中学校の中庭に姿を現し、出動したハンターがクマに1発発砲。弾は尻付近に当たり、クマは手負いの状態で、山に逃げていったと言います。
(近隣住民)「夜とか朝早くはね、クマも歩くらしいんだ。グランドの周りとかね。そういう時間帯には出ないようにしている。」
(近隣住民)「怖いですよね。子どもたちが外で元気に遊べない状態が今続いている。」
札幌市の住宅街を疾走するヒグマ。北海道では近年、市街地でのクマの出没が増加。2021年6月には、人が襲われる被害も起きました。
クマによる人身被害が増えていることを受け、あす9月から法律も変わり、新たに「緊急銃猟」制度が始まります。これまでは警察官の許可を得て、例外的に行ってきた市街地での猟銃の使用が、住民に弾丸が到達する恐れがないなどの条件を満たせば、今後は市町村長の判断でできるようになります。
■住宅街を徘徊&国道飛び出し シカ襲撃
猟銃使用のルールを変えざるを得ないほど、今年も市街地でのクマ目撃が多発しています。
留萌市では、ヒグマが車の脇を悠々と走り抜けていきます。後ろ足には、盛り上がる筋肉が見て取れます。こちらの国道では事故も…
突然、クマが飛び出し、車と衝突する瞬間がドライブレコーダーに記録されました。
羅臼町では、多くのドライバーが見ている中、クマが道路の真ん中でシカを襲いました。首のあたりを噛みつき、歩道に引っ張り上げます。シカも大きな角を向けるなどして必死に抵抗しますが、クマの力にはかないません。最後は山のほうへ引きずり込まれてしまいました。
さらに、シカを線路脇に引っ張り上げる、クマの姿も。近くを多くの車が走っていたもののクマは動じることなく、シカを食べ続けていたと言います。
苫小牧市の住宅街を歩くヒグマ。その後、公園に移動したクマですが、突然、撮影者が乗る車に向けて、突進し始めました。
(撮影者)「クマが一匹で『アアア』って言っていて、助走をつけて追いかけてきて、とても怖かったです。」
今年は、市街地に出没するクマによって最悪の事態も。
先月12日、福島町で新聞配達中の男性が、クマに襲われ亡くなったのです。この2日前、福島町内の監視カメラには、大型のクマが横切る映像が映っていました。同じ日、草むらを走る、小型のクマの様子も撮影され、さらに住宅の前にもクマが現れました。男性を襲ったクマが駆除された日、映っていたクマは、かなりの大きさに見えます。この時期、福島町には大型と小型のクマ、少なくとも2頭以上が出没していたとみられます。
■あす新制度も…ハンター不安拭えず
市街地での猟銃を使った駆除が9月から市町村長の判断で可能になりますが、ハンターが撃った弾で住民などに被害が出た場合には、猟銃免許が取り消される恐れがあると言います。北海道猟友会は、全支部に通知文を出し、「ハンターの判断で駆除の依頼を断ることができる」として、慎重な対応を呼びかけました。
ハンター歴40年以上のベテランも不安を隠せません。
(ハンター歴 40年以上 林豊行さん(76))「警察が後から聞いて、容認できないような状態であれば、ハンターのやったことが全部OKですよとはならないと思うんです。クマから人を守るのも責務だと思っています。でも、自分が罪に問われるのであればやらない方がいい。」
人への被害防止に向け動き出した自治体も…
(宮城県 自然保護課 松川雅俊さん)「生活圏近くのクマの生息状況などを調査しながら、10頭を捕獲することを目標に考えているところ」
宮城県では、これまで被害が出てからクマを捕獲していましたが、2025年度からは、生態調査の名目で捕獲を始めるとしています。
(宮城県猟友会 柴田支部 事務局 大宮喜久江さん(75))「これが、クマが歩いた(足)跡です。昨夜歩いた(足)跡です」
大宮さんは、50年にわたりクマを狩るベテラン・ハンターです。こちらのニジマス養殖場では…
Q.(この場所はニジマスが)何匹被害にあったのか?
(大宮喜久江さん)「数え切れないんじゃないか」
大宮さんは行政からの依頼で、この場所に罠を2基設置。
監視カメラの映像にはエサを狙うクマの姿が…これまでに2頭捕獲しましたが、まだ被害は収まりません。大宮さんは緊急銃猟について…
(大宮喜久江さん)「街の中に出たら何もできないじゃ困るよね。安全さえね、確保できれば問題ないのかなと」
しかし、本音は…
「駆除はあんまりしたくないね。ハンターの間では“何で俺たちがやらなきゃいけないんだ”っていう部分があるんですよ」
8月31日『有働Times』より
LASTEST NEWS