2025-06-20 16:28:29 配信

東電株主代表訴訟で株主側が上告 13兆円賠償判決が2審で取り消し

 福島第一原発の事故を巡り、東京電力の株主らが旧経営陣に損害賠償を求めた裁判で、旧経営陣の責任を認めなかった2審判決を不服とし、株主側が最高裁に上告しました。

 東京電力の株主らは、福島第一原発の事故で巨額の損失を出したのは当時の経営陣が津波や地震の安全対策を怠ったためだとし、23兆円の損害賠償を求めていました。

 1審の東京地裁は旧経営陣4人に対して合わせて13兆3000億円余りを支払うよう命じましたが、2審の東京高裁は今月6日の判決で旧経営陣の責任を認めず、1審判決を取り消して株主側の訴えを退けました。

 この判決を不服として株主側は20日、最高裁に上告しました。

 上告後の会見で株主の1人は「あれだけの事故を起こして、誰ひとり責任を取らないのは許されない」と話しました。

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