6連覇を目指す藤井聡太七冠（22）とタイトル初挑戦の杉本和陽六段（33）が対局する将棋の棋聖戦五番勝負が始まりました。

　棋聖戦五番勝負の第1局は栃木県日光市の「日光金谷ホテル」で始まりました。

　五番勝負の棋聖戦は先に3勝した方がタイトルを獲得します。

　藤井七冠は去年、5連覇を達成して「永世棋聖」の資格を獲得していて、今回6連覇を狙います。

　一方、挑戦者の杉本六段はタイトル初挑戦となり、名人戦で藤井七冠に挑戦した永瀬拓矢九段に挑戦者決定戦で勝利していて、勢いに乗っています。

　対局前日の会見で藤井七冠は「盤上で一手ごとの景色の移り変わりを表現できるような濃密な戦いにできるように全力を尽くしたい」と話し、杉本六段は「自分の持ち味を発揮して皆様に熱戦をお見せできたら思います」と意気込みを語りました。

　棋聖戦は今回から優勝賞金が4000万円となり、特別賞の1000万円と合わせると事実上の総額は5000万円で、優勝賞金が最高額である竜王戦の4400万円を上回りました。

　第1局の勝敗は3日夕方以降に決まる見込みです。