2025-12-17 18:59:34 配信

「小選挙区」「中選挙区」がきっ抗 自民が“理想の選挙制度”アンケート

 衆議院の選挙制度を巡り、自民党は所属する国会議員を対象に「理想の選挙制度」を聞いたところ、今の小選挙区比例代表並立制と中選挙区制が拮抗(きっこう)したということです。

自民党 大野衆議院議員
「理想の選挙制度の追求として、どの制度が適しているかを問うたところ、現行の小選挙区・比例並立制を含む小選挙区制と中選挙区制、単記制連記制が、ほぼ同程度の割合、約45%となりました」

 17日、衆議院の選挙制度の在り方を議論する与野党の協議会が開かれ、来年春の取りまとめに向け、各党が理想とする選挙制度などについて考えを表明しました。

 自民党は今月15日までに所属するすべての国会議員に選挙制度に関するアンケートした結果を協議会で示しました。

 「現行の制度を基本とすべき」とする意見が約6割あった一方で、問題点として、いわゆる「ゾンビ議員」を生み出す比例復活制度への不信感が最も多く指摘されたということです。

 日本維新の会は「現行制度による多党化の傾向が合意形成を難しくしている」として、「あるべき選挙制度の中であるべき議員定数も議論すべきだ」と強調しました。

 一方、立憲民主党は理想の選挙制度は「お金のかからない選挙」と主張し、「中選挙区制度は連記制も含めて課題があり、賛成しかねる」としました。

 また、国民民主党は中選挙区連記制を提案し、議員定数については人口減少の割合に合わせた14議席の削減を提案しました。

 公明党は得票数に応じて議席が配分される都道府県・政令市・特別区別比例代表制を提案しました。

 れいわ新選組は比例代表を中心とした国民に分かりやすいシンプルな制度にすべきとし、共産党は小選挙区制を廃止し、比例代表中心の制度に抜本改革すべきと訴えました。

トップへ戻る