ロシアが北方領土周辺の海域で他国の船の無害通航を一時停止すると通告したことに対し、林官房長官は「受け入れられない」と抗議しました。

林官房長官
「外交ルートを通じて、北方四島に関する我が国の立場に反するものであり、受け入れられない旨、抗議をしたところでございます」

　ロシア側は5日、色丹島周辺の日本の領海を含む海域で11月1日まで射撃訓練を行うとの航行警報を発しました。

　さらに、北方四島周辺で他国の船舶の無害通航を一時的に停止すると発表しました。

　林長官は「我が国の立場に反する」と述べ、外交ルートで抗議したと説明しました。

　国連海洋法条約は、すべての国の船舶は沿岸国の平和や安全を侵害しない限り、原則として他国の領海を通航できる「無害通航権」を認めています。