続投の意向を示している石破総理大臣は24日午後、関税協議を終えて帰国する赤沢大臣から報告を受けます。進退は関税協議の結果も踏まえて決める方針ですが、退陣は不可避という見方が強まっています。

　（政治部・大石真依子記者報告）
　石破総理は参院選の総括を行う8月中に進退を判断する方針ですが、包囲網は日に日に狭まっています。

　23日の総理経験者らとの会談後、石破総理は「進退の話は出ていない」と強調しましたが、自民党幹部は「普通に考えると『表向きはファイティングポーズは取るけど、ここまでで退く』という話だろう」と解説します。

　党執行部は「両院議員懇談会」を28日に開催して党内の意見を聞く方針ですが、自民党内では、石破総理のリコールや議決権のある「両院議員総会」を開くための署名活動が進んでいます。

　総理周辺は「総理が辞めてどうするかの道筋は誰も描けていない。関税協議で合意した＝終わりではない」と話します。

　総理の訪米を探る動きもあり、「退陣」は口に出せない状況にあります。