G7＝主要7カ国首脳会議が17日未明に始まりました。中東問題など多くの課題に直面するなか、結束して世界にメッセージを出せるのでしょうか？日米首脳会談も行われ、アメリカのトランプ大統領は記者団に「良かった」と答えました。

■「歴史のターニングポイント」

　日本時間17日未明、サミット会場に表れた石破茂総理大臣と佳子夫人。開催国カナダのカーニー首相が出迎えます。

　イギリスのスターマー首相やイタリアのメローニ首相、アメリカのトランプ大統領らも到着し、G7サミットが開幕しました。

カナダ　カーニー首相
「私たちは歴史の転換点に立ち会っています」

　今年のG7サミットは、去年からがらりとメンバーが変わり、7人中5人が“新顔”です。

■トランプ氏、ロシアの排除「誤りだった」

　サミットの全体会合を前に、記者の質問に答えたトランプ大統領。早くも物議を醸す発言が飛び出しました。

「G7は以前はG8でした。オバマ（元大統領）と前カナダ首相（トルドー氏）がロシアを排除したのです。それは誤りだったと言いたい」

　2014年のクリミア併合を受けて、ロシアをG8から排除したのは「誤りだった」と主張して、G8が続いていればウクライナでの戦争は起きていなかったと持論を展開しました。

　さらに、中国がG7の枠組みに参加する可能性を聞かれ、「悪くないアイデアだ。構わない」と応じました。

　イスラエルとイランの軍事衝突が激化するなか、開かれる今回のG7。ロイター通信によると、ヨーロッパ主導で緊張緩和を求める共同声明のとりまとめが計画されていますが、CNNテレビは、トランプ大統領がこの共同声明に署名しない方針だと伝えていて、G7の結束が早くも試される事態となっています。

■トランプ氏「新たな貿易協定」

　サミットの期間中には、トランプ大統領と各国首脳による個別の関税協議も行われる見込みです。カナダへの出発前、トランプ大統領はこう述べていました。

「（G7サミットで）いくつかの新しい貿易協定が結ばれると思います」

　G7各国の中で、これまでにアメリカと貿易協議で合意しているのはイギリスだけです。日本と合意する可能性もあるのでしょうか？

　そして日本時間午前4時ごろ、日米の首脳会談が始まりました。日米関税交渉について意見交換しているものとみられます。

（「グッド！モーニング」2025年6月17日放送分より）