自民党の財政改革検討本部は、プライマリーバランスの黒字化目標について「2025年度から2026年度を通じ、可能な限り早期を目指す」とした提言を石破総理大臣に申し入れました。

自民党　小野寺政調会長
「しっかりと財政健全化を目指すということがまず大事ですが、もう一点、やはり今の物価高対策にもしっかり対応していくという内容になっています」

　自民党は元々、財政再建派と積極財政派がそれぞれ別の組織で議論していましたが、4月に統合して「財政改革検討本部」を立ち上げました。

　提言では、政策に必要な経費をその年の税収などで賄えているかどうかを示すプライマリーバランスの黒字化目標について「2025年度から2026年度」と幅を持たせました。

　そのうえで、アメリカのトランプ関税の影響が不透明だとして、必要に応じて目標年度の再確認を行うとしています。

　また、目標を達成し黒字幅が一定の水準を超えた場合は社会に還元するルールをあらかじめ検討すべきとし、積極財政派の主張にも配慮しました。

　提言を受け、石破総理は来週にも取りまとめる政府の骨太方針に盛り込む考えを示したということです。