笹正宗酒造 火の手を免れた奇跡の酒が販売
2026/8/11 21:296月に蔵などが全焼する火事に見舞われた笹正宗酒造。火の手を免れた奇跡の酒が販売されました。
2026年6月、約3000平方メートルを焼いた火事で蔵などが全焼し、大きな被害を受けた喜多方市の笹正宗酒造。
7日の会見でうれしい発表がありました。
【会見】
「かつての蔵で仕込んだ最後のお酒となります。日頃よりお世話になっている福島県限定で販売させていただきます」
「こちらがお酒になっております」
焼け跡から奇跡的に救い出された最後の酒。販売にこぎつけるまでには、様々な苦労や仲間の温かい支援がありました。
10日、会津若松市の酒店に笹正宗酒造の日本酒が並びました。
【笹正宗酒造・岩田 高太郎専務】
「うち弊社が火災前に仕込んだ最後のお酒なので色んな方に飲んでいただきたい」
笹正宗酒造の岩田 高太郎さんは救い出した酒の仕上げをしていました。
【笹正宗酒造・岩田 高太郎専務】
「酒なんて出せないと思ったんでしばらくは、それがやっぱり、こんな火災があって、2か月ぐらい。もうちょっとかかると思ったんですけど」
「物が出せるっていうのはうれしいですね」
焼けてしまった蔵を目の当たりにした社長の悠二郎さんは、販売の再開について考えられなかったと振り返ります。
【笹正宗酒造・岩田 悠二郎社長】
「当日、振り返っていると、お酒が生き残ってるよっていうことの意味がよく分かんなくて。そのぐらいこう、気持ちが沈んでましたし。で、本当こうやって形になるとは、想像もできなかったので」
救い出されたその酒も、はじめは販売できるか分かりませんでした。
【笹正宗酒造・岩田 高太郎専務】
「(この時期に酒を販売出来るとは)まったく考えていなかったですね。やっぱりもうお酒がやっぱりそもそも使えるか使えないかの判断が先だったんで。当時、現場でお酒を救出した際に利き酒して、もうだめだったらだめだったんで。それがやっぱりこういう形になって届けられるっていう形になったのが、もう本当、奇跡みたいなもんで」
地元の酒蔵の仲間がタンクや仕込み場を借りて、ようやく販売再開にこぎ着けました。
【曙酒造・鈴木 孝市社長】
「日々から切磋琢磨、いろいろなことを助け合い進んできた仲間なんで。当たり前のように呼吸するぐらいのテンションで」
「一人でも多くの仲間が未来に向けて酒造りができればうれしい」救いの手を差し伸べてくれた仲間の思いも乗せた奇跡の酒。
新しいラベルには、再建への決意が込められています。
【笹正宗酒造・岩田 高太郎専務】
「ここに再建への思いっていう形でQRコード入れてるんで、こちらにある程度そういう思いとか気持ちとか入れてますね」
【笹正宗酒造・岩田 悠二郎社長】
「正式な商品名が「純米酒笹正宗1818-2026-」という形になってます。これは2026年で蔵は消失してしまって、一度、蔵の建物としての歴史は途絶えたかもしれませんが、これからも酒造りをしていくんだっていう覚悟の表れですね」
様々な人の思いを乗せて販売された奇跡の酒は、多くの人が待ちわびていました。
【酒を購入した人】
「だいぶ楽しみに待ってはいましたね。」
「(蔵が)燃える前の最後の酒とはなってしまってるとは思うんですけど、それを飲んで次の蔵でも美味しいお酒を作ってくれるだろうからという気持ちでそれを応援していきたい気持ちもありますね」
「皆で応援して頑張ってもらわないと」
救い出された日本酒は全部で3500Lほど。約5千本が県内で販売されます。
【笹正宗酒造・岩田 悠二郎社長】
「せっかくお盆でいろんな方と飲むことが多い時期だと思うので、このお酒を飲みながら、いろんなことを語ってほしいと思ってます」
「このお酒の意味とか何かを感じて原動力にしていただいて、飲んだ次の日、こう元気に活動的にしてもらうというのが一番の喜びですね」
笹正宗酒造は2027年1月から酒蔵の再建を始める予定です。
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