草間彌生 版画の世界 第四夜 境界なきイメージ/単色のメッセージ
2026/8/12 09:387月18日(土)~9月23日(水祝)県立美術館で開催される草間彌生の版画展。初期作品から代表作までおよそ160点が集結しました。今回の展覧会は、作品を6つの章に分けて展示しています。
今回は、網と水玉の版画作品を集めた「境界なきイメージ」と、モノクロの版画作品を集めた「単色のメッセージ」の2つの章をピックアップ。福島県立美術館学芸員の宮武弘さんの解説とともにご紹介します。
草間芸術の根源に迫る「境界なきイメージ」
まずご紹介するのは、「境界なきイメージ」の章から《無限の網》。
宮武学芸員は、「網目」と「水玉」こそが草間芸術の表現の根源にあると語ります。網目は初期の作品から繰り返し描かれてきたモチーフであり、どこまでも無限に続き、永遠に繰り返されていくという特徴を持っています。これは今回の展覧会のタイトルでもある「反復と増殖」をまさに象徴するものと言えるでしょう。
直接描いた痕跡「単色のメッセージ」
続いては、「単色のメッセージ」の章から1995年制作の《幻の光》。
この章はその名の通り、モノクロの作品が集められたコーナーとなっていますが、最大の特徴は「エッチング」という技法で作られた作品に焦点が当てられている点です。
シルクスクリーンなどの他の技法では、版を作る際に摺師の手が加わるのですが、エッチングの作品においては、草間氏自身が直接銅版に線を刻み込んでいます。宮武学芸員は、草間氏が描いた痕跡がそのまま直接版に写し取られている点こそが、この章の大きな醍醐味であると解説しています。
イベント情報
展覧会名: 草間彌生 版画の世界 反復と増殖 (YAYOI KUSAMA PRINT WORKS: REPETITION & PROLIFERATION)
開催期間: 2026年7月18日(土) - 9月23日(水)
会場: 福島県立美術館
主催: KFB 福島放送
特別協力: 松本市美術館
協力: 株式会社草間彌生
協賛: 阿部出版株式会社 トヨタカローラ福島株式会社 株式会社東邦銀行
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