アメリカのトランプ大統領は30日に予定される中国の習近平国家主席との首脳会談で追加関税の引き下げで合意する可能性を示唆しました。

トランプ大統領
「関税を引き下げるつもりだ。合成麻薬の問題では中国が協力してくれると信じている。中国はできる限りの対策を講じるだろう」

　トランプ大統領は29日、韓国に向かう専用機の中で記者団に対し、合成麻薬「フェンタニル」の流入を理由に中国に課している追加関税について、中国が対策を講じることを前提に「引き下げるつもりだ」と述べました。

　ウォール・ストリート・ジャーナルは合成麻薬の流入を理由とする20％の追加関税のうち、最大で10％の引き下げに合意する可能性があると報じていて、実現すれば米中の貿易摩擦の緩和につながります。

　また、トランプ大統領は最大の焦点となっている中国によるレアアースの輸出規制を巡り、米中の協議は順調に進んでいるとして、習主席との会談で「何らかの解決策を見出すつもりだ」と述べました。