イスラエル政府は船団でパレスチナ・ガザ地区を目指してイスラエル軍に拿捕（だほ）された環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんら約170人を強制送還したと発表しました。

　グレタさんらは支援物資を運ぶため40隻以上の船に約500人が乗り込み、ガザ地区を目指していましたが、3日までにイスラエル軍によってすべて拿捕されていました。

　イスラエル外務省は6日、グレタさんを含む171人をギリシャとスロバキアに強制送還したと明らかにしました。

　イスラエル側は出国前のグレタさんらが写る写真も公開し、「彼らの法的権利は完全に保証されている」と強調しました。

　そのうえで、拘束された船団の参加者がイスラエル軍から「虐待を受けた」などと証言していることについては「計画された嘘だ」と改めて反発しました。

　ロイター通信は拘束された479人のうち、これまでに341人が国外退去になったと報じています。

画像：Israel　Foreign　Ministry