アメリカの人気トーク番組が、保守活動家が射殺された事件を巡る司会者の発言を受けて無期限の放送休止となりました。

　ABCテレビは17日、全米で放送していた人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」を無期限の放送休止とすると発表しました。

　ロイター通信は司会者キンメル氏の発言を連邦通信委員会のトップが批判したことを受けたと伝えています。

　キンメル氏は15日の放送中「トランプ支持者たちは、ロビンソン容疑者が自分たちの仲間ではないという印象付けを必死に行い、政治的な点数稼ぎをしている」と語りました。

　タイラー・ロビンソン容疑者は、保守活動家のチャーリー・カーク氏を射殺したとして16日に訴追されました。

　キンメル氏の冠番組はユーモアを交えた社会風刺で人気を集め20年以上放送していました。

　キンメル氏はトランプ政権に批判的で、去年、司会を務めたアカデミー賞授賞式の放送中にコメントを投稿してきたトランプ氏に対して、「まだ起きているのか。刑務所の就寝時間だろう」と揶揄（やゆ）し、話題になりました。

　トランプ大統領はSNSで「アメリカにとって朗報だ。低視聴率番組が打ち切りになった。キンメルは才能ゼロ。ABCよくやった！」とコメントしています。