2025-07-30 20:49:07 配信

千島列島やカムチャツカ半島では目視で5~6mの津波 ロシア専門機関が指摘

 カムチャツカ半島の沖合を震源とする強い地震でロシアの専門機関は、千島列島やカムチャツカ半島で目視で5から6メートルの津波が確認できたと明らかにしました。

 ロシアのタス通信はカムチャツカ半島の沖合で発生したマグニチュード8.7の地震で、避難の際に窓から飛び降りるなどして数人がけがをしたと報じています。

 現時点で死者や重傷者は確認されていないということです。

 千島列島北部のセベロ・クリリスクでは津波が襲い、住民らが高台に避難しました。

 映像では車が水につかり、建物が流される様子が確認できます。

 カムチャツカ半島南東部のエリゾフスキーでは、3メートルから4メートルの津波を観測したということです。

 ロシア科学アカデミーは、カムチャツカ半島と千島列島では目視で5メートルから6メートルの津波が確認できたと明らかにしました。

 この辺りは津波の高さを自動で計測する観測所はほとんどないと伝えています。

 このほか、ロシアの非常事態省などによりますと、カムチャツカ半島の東部にあり、太平洋に面しているペトロパブロフスク・カムチャツキーで改修工事中だった幼稚園の建物の一部が崩壊しました。

 この場所でのけが人は現時点では確認されていません。

 今回の地震は、カムチャツカ半島周辺では1952年以降、最も強い地震で、最初の揺れの後も身体に感じないものも含めて地震が少なくとも50回起きているということです。

 ロシア科学アカデミーは、少なくとも1カ月以内はマグニチュード7.5規模の地震が起きる可能性があると指摘しています。

トップへ戻る