2025-07-01 18:30:45 配信

タイ憲法裁が首相の一時停職命令 カンボジアとの国境問題対応めぐり政治混乱

 タイの憲法裁判所はカンボジアとの国境問題の対応を巡り、自国の軍を批判したペートンタン首相の職務を一時停止するように命じました。

 タイとカンボジアの国境地帯で5月末以降、両国の対立が深まるなか、ペートンタン首相がカンボジアのフン・セン前首相と電話会談した際の音声が流出し、自国の軍を批判していたことが明らかになりました。

 上院議員らはペートンタン首相の対応が憲法に違反するなどとして憲法裁判所に首相の解任を求める請願書を提出していましたが、憲法裁判所は今月1日、これを受理し、判断が出るまで首相の職務停止を命じました。

 ジュンルンルアンキット副首相が暫定首相を務めますが、ペートンタン首相は直前に内閣改造を行い、文化相も兼務していたため、内閣にとどまる可能性があります。

 先月28日には首相の辞任を求める大規模なデモも行われ、厳しい政権運営が迫られています。

トップへ戻る