2025-06-28 18:43:42 配信
パンダ4頭 中国・四川省へ 国内のパンダ2頭に 誘致の動きも

■パンダ4頭 中国・四川省へ
ここに来れば会えたのに。4頭からお別れのメッセージです。
「本当にありがとう。また会う日まで!」
末っ子の楓浜は5年前の11月22日、いい夫婦の日に生まれました。
彩浜は生まれた時は小さかったものの、けがや病気一つなく元気に成長しています。
頭の上がとんがった結浜。好奇心旺盛な性格です。
そして、皆のお母さん・良浜。10頭の赤ちゃんを生み、育ててきました。
28日は4頭の旅立ちの日。向かうのは、中国・四川省です。
ファンは…。
「ふーちゃん(楓浜)は娘みたいな気持ちだったので寂しい」
「本当にいないんだと信じたくない。また会いたいと思っています。泣いてしまうと良浜たちが安心して中国に行けないから、必死にこらえて」
では、先に中国へと帰ったパンダはどのように過ごしているのでしょうか。4頭が返還される予定の中国・成都にある研究所です。
和歌山から戻ったパンダたちは名前の多くに「浜」の文字がつくことから“浜家”と呼ばれ、現地のファンに愛されていました。
「仕事は疲れるけどまとめてやってパンダに会いに来ます」
「(Q.会ってどう?)超かわいい。パンダは最高です」
もちろん日本から足を運ぶファンも。
「圧巻。日本のパンダを見る理由は希少性という感じでしたが、こっちに来ると200頭近くいて、パンダって身近な存在なんだなって」
■国内のパンダ2頭に 誘致の動きも
国内に残るパンダは上野動物園のシャオシャオとレイレイの2頭のみ。その2頭も来年2月に返還の期限を迎えます。
こうしたなか、新たなパンダを誘致する動きも進んでいます。
日立市 産業経済部 観光振興課 東谷保課長
「2019年2月に茨城県知事が『茨城県にパンダを誘致する』と表明して」
パンダ誘致推進事業を進める日立市役所の観光課のスタッフ。市役所にはパンダのぬいぐるみやポスターがあり、待合所にある雑誌は「パンダ自身」、「週パンダ大衆」。
市内の商業施設にもパンダ誘致ののぼりが立ち、パンダフェスというイベントも行っています。
全国的に有名なゆるキャラ「ねば~る君」と共演しているのは、友達の「ぱんだーるくん」と「ぱんだーなちゃん」。
パンダ舎が作られる候補地・かみね動物園では巨大なパンダのエアー遊具も設置。
来園客(茨城県民)
「パンダ見たいですね」
「ぜひ茨城を盛り上げてほしい」
「パンダ大好き~」
そして、インスタ映えする駅として有名な日立駅のお土産ショップにも関連商品が登場。
パンダによる経済効果を期待していますが、実は茨城県の訪日外国人の割合を見ると、中国、台湾、香港でおよそ4割。パンダを求めて、わざわざ遠い日本まで来るのでしょうか。
東谷課長
「パンダの誘致がメインというわけではない。やはり経済交流、そういったものがメインの内容になっていると思う。事業者の中国への進出、もしくは茨城での会社設置、もしくは中国の人が茨城県内に就職する」
単純な集客効果以外でも企業やスポーツなどにも人的交流が生まれ、さらには街の知名度やイメージアップなどメリットも多いとみています。
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