2025-06-14 22:30:15 配信

イランがイスラエルに弾道ミサイルで報復 事実上の交戦状態に

イスラエルから攻撃を受けたイランが弾道ミサイルによる報復攻撃に踏み切りました。事実上、交戦状態に入った両国を世界が固唾をのんで見つめています。(6月14日OA「サタデーステーション」)

■街にミサイル着弾 市民巻き添えも

イスラエル最大の商業都市テルアビブの町に、けたたましいサイレンが鳴り響いています。そこへミサイルが一直線に市街地へと着弾し、爆発音が響き渡りました。イランがイスラエルへ報復を開始したのは日本時間午前3時すぎ。現地イスラエルは午後9時を回ったところでした。

イスラエルの街の上空ではミサイル迎撃システムの閃光が何度も確認されています。イスラエル軍によるとイラン側から発射されたミサイルは100発未満で、そのほとんどを迎撃したとしていますが、一部のミサイルは住宅地に着弾し多くの市民を巻き込みました。

テルアビブ近郊では集合住宅が破壊され15人が生き埋めとなったといい、救助作業に追われています。イスラエルの現地メディアはこれまでに3人が死亡、70人がケガをしたと報じています。

イラン最高指導者 ハメネイ師
「イスラエルは一方的に攻撃をやって、それですべて終わりと思えばそうじゃない。物事を彼らが始め、戦争に繋がった」

一方、先に攻撃を仕掛けていたイスラエル軍は、14日もイラン側への空爆を続けているとみられ、首都テヘランの空港では複数の爆発が確認されています。

■アメリカを「共犯者」と非難

イスラエルとイランが事実上の交戦状態となる中、国連安保理の緊急会合が行われました。議場で相対した両国の国連大使たち。

イスラエル ダノン国連大使
「イラン政権は戦争準備をしています。イスラエルに向けた脅威を排除するだけではなく、全世界に向けた脅威を取り除くために行動を起こしたのです」

イスラエル側は先制攻撃に対する正当性を主張。一方のイラン側は、イスラエルだけでなく、アメリカを「共犯者」として批判しました。

イラン イラバニ国連大使
「米国によるイスラエル政権のサポートは共犯であり、イスラエルの犯罪行為、人道に反する戦争犯罪に加担し、それがもたらす結果に対して、責任を負うべきと考えます」

■トランプ大統領「攻撃は成功」

13日のイスラエルの先制攻撃の際は、アメリカ側は軍事的な関与を否定していましたが、トランプ大統領は、アメリカのニュースサイトの取材に対し、こう話したといいます。

トランプ大統領(「アクシオス」の取材に)
「すばらしいアメリカの装備が使われた』

どのような装備かは明らかにされていませんが、イスラエルの攻撃は「成功だった」と強調し、さらにこう付け加えました。

トランプ大統領(「アクシオス」の取材に)
「今後、イランは真剣に交渉するかもしれない」

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