オランダで移民・難民政策を巡る対立で、第1党の極右政党が連立政権からの離脱を表明し、政権が崩壊しました。

　オランダで3日、第1党の極右政党、「自由党」のウィルダース党首が、連立政権から離脱すると表明しました。

　自由党は、2023年の総選挙で第1党となり、4党による連立政権が発足しました。

　ウィルダース氏は、「国境の封鎖」や「移民・難民による家族の呼び寄せ禁止」、「難民申請の全面拒否」などを主張していましたが、他の3党が国際法違反などを理由に反対していました。

　連立政権の崩壊を受けて、スホーフ首相は、国王に辞表を提出しました。

　新政権が発足するまでの間、暫定内閣の首相として、政権運営を続ける意向を示しています。

　2027年に予定されていた総選挙は前倒しされ、今年10月以降に実施される見通しです。