2025-05-13 21:34:07 配信

イギリス政府 外国人の長期滞在要件を厳格化へ 高い英語力が必須に

 イギリス政府は外国人の長期滞在の条件を厳格化する方針を発表しました。これまでよりも高い英語力などが求められます。

 スターマー首相は12日、移民制度を厳格化する方針を発表しました。

 就労ビザの申請者には、これまでは日常会話程度の中級レベルの英語力が求められていましたが、今後は専門分野で議論ができる程度のレベルに引き上げられます。

 申請の際にはテストが義務化される予定で、扶養家族に対しても英語力の要件が設けられます。

 また、これまでは原則5年間イギリスに居住して就労していれば永住権を申請できましたが、今後は10年間に延長されます。

 一方で、高い技能を持つ外国人に対するビザは拡大されます。

 去年6月までの1年間にイギリスに移住した外国人は約73万人に上っていて、制度厳格化の背景には移民の増加に対する国民の不安の高まりがあります。

 また、今月に行われた地方選挙で反移民政策を掲げるファラージ党首率いる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が躍進したことを受け、与党・労働党が支持層を取り戻したい狙いもあるとみられます。

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