地図アプリ「グーグルマップ」でメキシコ湾が「アメリカ湾」と表記されていることを巡り、メキシコの大統領がグーグルを提訴しました。

　地元メディアによりますと、メキシコのシェインバウム大統領は9日、グーグルマップでアメリカ国内でのメキシコ湾の表記がアメリカ湾と変更されたことを巡り、グーグルを提訴したと明らかにしました。

　メキシコ湾の名称を巡っては、アメリカのトランプ大統領が1月の就任初日、アメリカ湾と変更する大統領令に署名していました。

　シェインバウム大統領はこれまでグーグルに対して、メキシコ湾の名称を変更しないよう求める書簡の提出や法的措置を取ると警告もしていて、再三の要請を無視されたとしています。

　「アメリカ政府はメキシコ湾全体ではなくアメリカの大陸棚の部分を『アメリカ湾』としている」と主張していて、グーグルに対して「メキシコとキューバに接する部分はメキシコ湾と表記すべきだ」と指摘しました。

　一方、アメリカ議会では今月8日、共和党が多数派の下院で湾の名称を正式に変更する法案が可決されています。