カシミール地方でインド軍がパキスタンの実行支配地域に攻撃したことを受け、パキスタンの首相は「インドは過ちの代償を負わなければならない」と報復を表明しました。

　インド軍は先月、26人が犠牲となったテロ事件の報復として、カシミール地方のパキスタンの実行支配地域を今月7日に攻撃しました。

　インドメディアは80人以上のテロリストが死亡したと報じ、パキスタンメディアは31人が死亡し、57人がけがをしたと報じています。

　インド政府はテロリストの拠点に「標的を絞った」としています。

　シャリフ首相は7日、「インドの侵略は不当だ」としたうえで、「血の一滴まで復讐する」などと報復を表明していて、緊張感が高まっています。

　一方、8日にインドを訪問するイランのアラグチ外相は先月、カシミール地方で起きたテロ事件を非難したうえで、両国の軍事的な緊張に対して双方に自制を求めました。