2025-05-07 16:02:31 配信

トランプ関税の影で イギリスとインドが自由貿易協定で合意

 イギリス政府はインド政府とFTA(自由貿易協定)の締結で合意したと発表しました。トランプ関税への懸念の中貿易面での連携強化を図りました。

 イギリスとインドは自由貿易協定に関する交渉を終了し、両首相の間で合意に達したとイギリス政府が発表しました。

 今後、議会での承認を受けて発効する見込みです。

 インドへ輸出される品目の90%で関税が引き下げられます。

 自動車部品などの輸出関税が段階的にゼロになるほか、ウイスキーの関税も150%から段階的に40%になります。

 インドからイギリスへは冷凍エビや衣料品の関税が下がるということです。

 インドはG20の国の中で最も高い関税率を持つとされる一方、2028年までに世界第三位の経済大国に成長するとしてイギリスがFTAの必要性を重視していました。

 モノの関税だけでなく、税関手続きの簡素化など幅広い合意を含んでいます。

 イギリスはFTAによって長期的な二国間貿易が毎年255億ポンド、約5兆円増え、GDP(国内総生産)も48億ポンド、約9200億円増えるとみています。

 イギリスとインドは3年前から交渉を始め中断した時期もあるものの、アメリカのトランプ関税を受けて2月から交渉を加速させました。

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