2026-06-24 19:33:22 配信
300kg級巨大ヒグマ出没 AIを使った最新クマ対策とは?
人里近くに出没した巨大なクマですが、6年前にも出没した同じ個体とみられています。各地で被害が相次ぐなか、AIを使った最新のクマ対策とは。■埼玉県内でクマ「今年は多い」
埼玉県秩父市で、夫婦が車で移動中にクマを目撃し、助手席から撮影した映像です。
餌(えさ)を探しているのでしょうか、車には気付いていないようです。クラクションの音で振り返ると、クマは茂みの奥へ逃げていきました。
クマを目撃した女性
「(クマを)見た前日に市からの出没情報を見たので。今年は本当に多いなという感じ。身近な所にもいるのが怖い」
青森市では24日、県内で今年初めてクマの人身被害が出ました。
八甲田山系にタケノコ採りに入った70代の女性がクマに背中などをひっかかれ、けがをしたということです。
岩手県では、市街地にある公民館の駐車場に親子クマ3頭が現れます。先頭に母グマ、その後ろに子グマが2頭です。
公民館は住宅が密集するエリアにあります。親子のクマは、公民館の前の駐車場に午前10時すぎに出没しました。
公民館の職員
「この日はたまたま公民館が休館日で、窓の外を見たら3頭のクマが上の方から走ってきた。親グマは大きかった。子グマも犬よりは大きい。道路の下の方に下がっていった。住宅がたくさんあるのでこれは大変だとすぐ役場に電話をした」
■300キロ級巨大ヒグマが出没
6月から7月はクマの繁殖期にあたります。雄が雌を追い掛けるため、子連れの母グマは雄を避けて人里に出てくることがあると専門家は指摘しています。
北海道では、雌を追い掛ける雄の姿が人里近くの自動カメラに映っていました。
雌が通り過ぎてからおよそ40秒後。大きな体をした雄のヒグマが雌の後を追うように現れます。
雄のヒグマは、推定300キロ近くあるといいます。
ヒグマを30年観察 黒澤徹也さん
「雌を追い掛ける雄が映っていた。雄の肩に白い線が入っている。かなり珍しい模様だと思うが、6年前に子グマの時に木に登る映像がある。その子グマに白い線が入っていて」
6年前に自宅の近くで撮影した映像です。生後3カ月ほどとみられる子グマが木に登っています。肩の辺りには特徴的な白い模様が。
黒澤さんは、雌を追い掛けていた雄グマとこの子グマは同一の個体ではないかと考えています。
ヒグマを30年観察 黒澤徹也さん
「両方の肩に白い線が天使の羽みたいな感じ。同じ個体である可能性はある。6~7年で体重300キロになる個体もいるらしい。雄は生まれてからその場にとどまらず、結構遠くに行く。繁殖期になって雌を追い掛けて戻ってきたのかな。雄は雌を追い掛けることに夢中になっている。人間に気付かず近付いてきてしまうこともある。僕も経験がある。興奮状態であるし、かなり危険ではないかと」
■AI使った最新クマ対策とは
クマ被害を減らすため、AIを使った新たな対策も…。
おととしのこの時期、岐阜県で撮影された映像です。クマは撮影者に視線を向けた後、慌てる様子もなく木を降りていきます。
撮影されたのは、モモを栽培する果樹園の敷地内です。
さらに去年8月、果樹園の中にはクマが食い荒らしたとみられるモモが落ちていました。
モモを栽培 黒内果樹園 天木政彦組合長
「早い時は6月の終わりくらいから来る」
「(Q.大切に育てたモモの食害は?)たまったもんじゃない、本当に」
こうしたクマの食害を防ぐため、この果樹園で実験が始まった新技術が…。
岐阜大学野生動物資源学研究室 森部絢嗣准教授
「こちらがAIクマスプレー『AIBeS』」
動物を感知するセンサーカメラとクマスプレーを搭載した装置です。実際のクマの画像を装置に近付けると、クマが嫌がる成分が自動で噴射されます。
この装置はサル、イノシシなど様々な動物をAIで識別し、クマが近付いた時だけスプレーを噴射します。
岐阜大学野生動物資源学研究室 森部絢嗣准教授
「クマは(特定の場所に)執着するので、ここに来ると嫌な思いを一つでもすると、クマも学習しながらだんだん『ここは大丈夫、次来ても大丈夫』となる。それを一つでもなくしていくことが大事だと思う」
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