2026-03-10 19:31:34 配信
認知症の妻(66)を暴行死 裁判で涙の被告“介護の実情”
認知症の妻に暴行を加え、死亡させたとして傷害致死の罪に問われている男の裁判。男は涙ながらに妻(66)への介護の様子を語りました。■認知症の妻を暴行死
木村敏行被告(68)
「消え入りたい。切なくてどうしようもない。私がいなくなったら面倒見る人がいないから、何とか頑張ろうと。訳が分からなくなった」
認知症の妻を暴行して死亡させた罪に問われている夫。法廷で語られたのは、介護で変わりゆく夫婦の姿でした。
周辺住民
「奥さんだけが散歩している姿はよく見た。去年(2023年)は見ていないような気がする」
新潟県五泉市でおととし、自宅で当時66歳の妻・木村三枝子さんに暴行を加えて死亡させたとして、夫の木村敏行被告が逮捕されました。
中学の同級生で、旅行に行くなど仲の良かったという夫婦。子どもは2人。木村被告は薬剤師で、会社役員も務めていました。
2018年ごろ、木村被告が60歳でうつ病を発症。2022年ごろには妻が認知症と診断されます。
その2年後、妻の施設入所について長男と話し合ったものの、木村被告が在宅での介護を引き受けます。
そして、その年の7月に事件が起きます。
周辺住民
「やっぱりショック。同じ町内で、そういう事件があると」
介護に抵抗するなどした妻に腹を立て、腹や胸などを何度も踏み付けます。その後、木村被告は息子の家へ。
木村被告
「妻が死んでいるかもしれない」
息子が119番通報し、妻の死亡が確認されました。その後、木村被告が逮捕されます。
■裁判で涙の被告“介護の実情”
今月9日に開かれた初公判で木村被告は起訴内容を認めました。
弁護側は「被告はうつ病で、極度の疲労で心身耗弱だった」と主張。検察側は「うつ病の症状は軽く、完全責任能力がある」と主張しました。
10日、弁護側の被告人質問で木村被告は時折、涙ぐみ、介護の実情を語りました。
木村被告
「気に入らないと急に食べ物を吐き掛けたりした。指をかまれる、引っかかれることもあった。食事はすべてやってあげないと、トイレに連れて行くのも難儀した。(徘徊(はいかい)して)いなくなることもあったので息子がセンサーを付けてくれた。でも自分が寝不足でそれに気付かないと外に行ってしまう。買い物は妻が寝ている深夜2時ごろ、コンビニでしていた。寝不足、疲労、切なくなる。疲労や脱力感、でも自分がやるしかない。なるべく人と会わないよう、女房と家に閉じこもりました。私としては精いっぱいやったつもり、やれることはやった。結果をみれば、大変なことを起こしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱい」
判決は18日に言い渡される予定です。
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