2025-12-31 17:24:58 配信
大統領機を追尾 まさかの事態… 報道ヘリ撮影の舞台裏 空撮で振り返る今年のニュース
今年もさまざまなニュースの現場を取材したテレビ朝日の報道ヘリコプター。空から撮るからこそ、地上では見えない数多くの状況を伝えることができました。2025年のニュースを空撮映像で振り返ります。■東京・江戸川区 ガスボンベの爆発事故
今年ヘリが現場に急行したのは、448回に上ります。
東京・江戸川区で掘削工事中に起きた爆発事故。発生翌日の現場検証で、地中に残されたガスボンベが掘り起こされていました。
しかし、地上からは撮影できません。そこで…。カメラは上空から捜査員が何かを囲んでいるのを発見。レンズを高倍率に切り替えます。
赤穂尭カメラマン
「穴からガスボンベが少し見えているかくらいの気持ちで捜査員が集まっているところの撮影を始めたら、すでに掘り起こされていて、破壊力があると驚かされました」
■埼玉県八潮市 道路陥没事故
埼玉県八潮市の交差点で道路が陥没し、トラックが転落した事故。
現場に到着しましたが…。
強谷エリカカメラマン
「最初に行ったときは(穴の中が)真っ暗で、トラックどこにあるのか探り探り見ていて」
カメラの設定を調整すると、トラックが先頭部分から転落している様子が見えました。
「すぐに救出できるのだろうと思っていたので、大規模な事故になるとは思っていなかったです」
■大統領機を追尾 まさかの事態
アメリカのトランプ大統領が来日。高市総理と、大統領専用ヘリ「マリーンワン」で都内から横須賀基地へ移動することになりました。
離陸から着艦までのおよそ40分の間、すべての撮影に成功しました。
実は、こんな苦労もあったそうです。
荒木カメラマン
「マップに一回、目をそらして見てしまった時があって、モニターに目線を戻したらヘリコプターが二機になっていて、どっちだろうみたいな」
本社デスク
「左、左」
本社からのフォローもあって、無事に撮影できました。
カメラマンとパイロットの連携が欠かせないヘリ取材。今月5日、その様子を密着しました。
■緻密な連携で挑む生放送
拠点となっているのが、東京ヘリポート。
すでに2回のフライトを終えていた廣瀬カメラマン。夕方、3回目のフライト要請がありました。
すぐさま荒木機長のもとへ。
廣瀬拓也カメラマン
「荒木さん、フライトお願いします。川崎の浮島ですね」
東邦航空 荒木悠貴機長
「飛行制限エリアなので真上までは行けない。離れて撮るようなかたちになると思います」
川崎市で発生したリサイクル施設の火災現場へ向かいます。
迅速な場所の特定が求められるなか、夜間のため、煙がすぐに見つかりません。本社からも情報提供を行い、サポートします。
坂内徹デスク
「滑走路捉えてごらん。D滑走路。それだ。それだね。その煙だね」
「OAは40分ごろにきます」
廣瀬拓也カメラマン
「荒木さん、あと20分後に生(放送)で撮ります」
東邦航空 荒木悠貴機長
「了解しました。一回ぐるっと周ってよろしいですか?40分に合わせるような感じで」
失敗できない生放送。ヘリを操る荒木機長と撮影する広瀬カメラマン2人の技術と連携がカギを握ります。
そして…。
坂内徹デスク
「はい項目入った、取りました。ゆっくり寄りましょう」
無事、生放送を乗り切る事ができました。
大仕事を終えた二人、この日最後の撮影は…。上空から捉えた今年最後のスーパームーンでした。
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