2025-12-12 16:18:51 配信
ナウマンゾウの進化の歴史を解明へ 化石のDNA解析に世界初成功 山梨大学など
2万年以上前に絶滅したナウマンゾウについて、日本列島で発掘された化石のDNAの解析に山梨大学などの研究チームが世界で初めて成功しました。約2万2000年前に絶滅したとされるナウマンゾウは日本を含むユーラシア大陸全域に広く分布していましたが、日本列島で発掘された化石のDNAの解析は成功例がなく、どのような進化をたどったか分かっていませんでした。
山梨大学や国立遺伝学研究所などの研究チームは、青森県で発掘された約4万9000年前のナウマンゾウの歯の化石などから世界で初めてDNAの解析に成功したと12日に発表しました。
山梨大学によりますと、DNA解析の結果、発掘されたナウマンゾウは直牙象属の2つの系統のうち、より原始的な頭蓋骨の特徴を持つ「シュトゥットガルト型」に当てはまることが分かったということです。
これにより、ナウマンゾウは約105万年前に日本列島付近に到達した後、地理的に隔離された列島内で原始的な特徴を保ったまま独自の進化をしたことが明らかになりました。
進化の流れが分かったことで今後、ナウマンゾウがなぜ絶滅したのかなどの研究が進む可能性があるということです。
復元画制作:府高航平氏
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