朝日に照らされながら海に浮かんでいたのは…。

目撃した海上保安官
「流木か何か浮いてるのかなとは思ったんですけど」

　流木ではなく、ある動物でした。

　海を渡る動物といえば、先日、青森県陸奥湾で泳ぐクマの姿が話題になり、さらにイノシシも度々、目撃されていますが…。

　姿形はどの動物とも違うように見えます。果たして、その正体は…。

目撃した海上保安官
「近付いていったらシカということが分かって、ちょっとざわついた感じですね」

　巡視中の海上保安庁の船から、たまたま撮影された貴重な“泳ぐシカ”。

目撃した海上保安官
「シカが泳いでいるところは見たことがなかったので正直すごく驚きました」

　撮影者に目もくれず水面を力強くかきなが泳ぎ続けます。

目撃した海上保安官
「近付いても動揺したりとか、こっちに来るとかもなかったです」

　その行先は、およそ8キロ先の黒島でした。保安官が発見してから、およそ30分。シカは無事、上陸し、そのまま島の奥へと消えていきました。

目撃した海上保安官
「本当にお疲れ様でしたって言いたいですね。自分でも泳ぐのだったら相当きついと思うので。すごいですね、本当に」