2025-11-03 10:45:06 配信

同姓同名で生年月日も同じ 京都市が税金滞納で別人の預金口座を差し押さえ

 京都市が税金の滞納を巡って、無関係の男性の預金口座を差し押さえていたことが分かりました。市の対応に憤る男性が番組の取材に応じました。

■「個人情報漏れた」被害者憤り

京都市 納税室収納対策担当
「厳正な事務手続が求められる税務行政において、不適正な事案が生じましたことを深くおわび申し上げます」

 先月31日、京都市は税金の滞納者に対する預金の差し押さえを行った際、滞納者と同姓同名で生年月日も同じ別人の口座を誤って差し押さえたと発表しました。

 事案が発覚したのは市の発表の4日前、先月27日のことでした。

誤って差し押さえられた被害者の男性
「クレジットカードの引き落とし日だったので、アプリを開いたら差し押さえとなっていた。クレジットカードの引き落としができない状態になっていた」

 男性は口座に入っていた全額となる、およそ19万円が差し押さえられていたことに気付いたと話します。さらに…。

「通知の封筒の中に、私の口座番号と銀行名と住所をすべて書かれた個人情報が開けられていた、(市が)回収しに行ったら」

 男性からの連絡を受け、京都市は速やかに差し押さえを解除しましたが、男性の口座番号や住所などが記載された調書を実際の滞納者に発送していたため、個人情報が漏洩(ろうえい)していました。

京都市 納税室収納対策担当
「本件の原因は、預金差し押さえの際に滞納者の情報と金融機関に照会した口座情報の照合及び確認が不十分であったことです。事務手順及びチェック体制を再点検し、再発防止を徹底します」

 被害者の男性は神奈川県に住んでいます。同姓同名で生年月日が同じでも、京都市が住所を確認すれば防げた事案だと男性は主張します。

「口座差し押さえのミスについては、人間なので仕方ないかなと。これからリカバリーしていけばいいかなと思うんですけど。京都市としての初動対応と、個人情報漏洩についてのフォローがされていないので、これからどうされるのかなと」

(「グッド!モーニング」2025年11月3日放送分より)

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