厚生労働省は要介護度の高い人などを受け入れる有料老人ホームについてサービスの質を確保するため、施設を開設する時に登録制とするなど、規制を強化する案を取りまとめました。

　有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を巡っては、高齢化の進展とともに施設数が10年間で1.8倍に増加していて、サービスの質の確保の必要性などが指摘されています。

　厚労省は要介護度の高い人などが入居する有料老人ホームについて、新たな施設の開設を現在の届け出制から登録制にするなど、規制を強化する案を専門家らの検討会で示し、大筋で了承されました。

　登録のための基準としては夜間の災害への対応を想定した職員の配置基準や虐待防止のための取り組みの基準などを設ける必要があるとしています。

　厚労省は今後、登録の基準など制度の具体的な仕組み作りに取り組むとしています。